それって常識?
先日の新聞に
「明日の会議で出せるお菓子、1,000円弱で購入してきて」という会話について、
“1,000円弱”の、「弱」は辞書では、「1,000円よりやや少ないこと」を表します。
あるテレビ局でこの“1,000円弱”の使用方法についてアンケート
を取ったところ、“1,000円弱”が「1,000円より少し多い」という意味で
あると回答した人の年代別内訳と比率は、(全回答数4,572票の内)
10代:30%、20代:23%、30~70代以上:16%で、
驚くことに、全年代を通しても17%の方が“1,000円弱”を1,000円以上だと
認識していたという結果が出ています。
どの年代にも誤った認識をしている人は一定数いるということです。
当たり前だと思って会話していても、違った意味でとらえられている
ことがあるということです。
言葉の共通理解は非常に難しいものです。
更に、“弱”がその数値「未満」と分かっていても、
どの程度低いと考えているのかという程度の問題もあります。
「7割強は何%?」という2014年NHKのwebアンケートでは、
若年層では「幅が広い」解釈を含めていろいろな考えがなされているのに対
して、60歳以上では「7割強=71%以下、7割弱=69%以上」というよう
に「幅が狭い」、やや厳しめの解釈が多かったそうです。
会話においてお互いの解釈がズレることは必ずあります。
特に仕事上のやりとりでは気を付けなければいけません。
お互いに思い違いのまま仕事を進めれば、大きな問題が発生する可能性があります。
今回の「強・弱」という表現だけでなく、曖昧な表現には
気を付けなければならないと思いました。
特にイメージや形を口で説明する時は絶対にズレが生じます。
なので社員には必ず簡単な図面、マンガでも良いので可視化する様に話しています
製作品など間違った解釈のまま作ってしまったら取り返しがつきません。
口頭で意思を伝えるのは難しいものです。