生涯の趣味として
友人と時折お邪魔するバーがありまして(コロナ禍でご無沙汰をしていますが)、
そこで友人が
「なんて言ったっけ、あのウイスキー。東野圭吾の小説に出てくる… あります?」
と聞いたところ
「ありますよ」 と言って出てきたのが、アードベッグ。
これが私の、ハイボールではないウイスキーとの出会いだったように思います。
(飲み方はどうする? “凄い”けど、試してみる?ということで、ストレートでした。
このときは友人が飲み、私は香りだけ。 )
そのやりとりでスマートに正解を差し出す姿に、バーテンダーってすごい!と痺れ、
アードベッグの医療的ピート香に驚愕。
興味を持って調べ、ウイスキーがグラスに注がれるまでを知ると、すっかりハマりました。
その世界は深く、一生をかけてもほんの一握りしか試せない。
これも、惹かれる理由のひとつです。
家では、ティーチャーズ ハイランドクリームとモンキーショルダーを定番にしています。
一方で、グレンフィディックのように華やかなものも好きです。
モルトのほうが好みで、バーボンは少々苦手。
トワイスアップが精一杯の、まだまだ初心者です。
部屋に『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』があるはずなんですが、見つかりません。
ウイスキーと、これもまた生涯の趣味である本とは、時の流れ方が近く、相性が良いように思います。
飲みながら本の背表紙たちを眺めるというのもまた、緩やかで幸せな時です。
営業二課 武田