ピアノ続けてね

2021年10月4日 更新

秋らしい気温になりました。
自室で窓を開けて過ごしていると、ピアノの音が聞こえてくることがあります。
懐かしい練習曲に、私自身がピアノを習っていたころのことを思い出しました。

赤のバイエル、黄色のバイエル、その次はソナチネだったこと。
発表会では、緊張で椅子の調整が上手くできず、毎回妙に遠かったこと。
弾いた曲の中ではサン・サーンスの『ライオンの行進』が印象的だったこと。

家にあったのはアップライトピアノで、母が子どもの頃に買ってもらっていたものでした。
団地の5階から引越した時には、ベランダからクレーンで吊って搬出しました。
全ての鍵盤が木製のものを長く維持していたのが珍しかったようで、
調律師さんたちに「大切にして下さい」と言われていたことも覚えています。
でも、鍵盤には虫食いの穴があき、調律するにも限界がきてしまい
最後には解体処分してしまいました。

ピアノの音が聞こえるようになったのは、この秋から。
あの子(勝手に小学生だと思っています)は、たどたどしくても丁寧に、
1曲をちゃんと弾ききります。レパートリーも豊富です。
お互いが窓を閉め切っていた夏の間に、たくさん練習していたのかもしれません。
私と同じように『ライオンの行進』が気に入っているようで、度々聞こえてきます。
どんな子が弾いているのかはわかりませんが、密かに応援しています。

 

営業2課 武田亜子

 

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