落石防護網

  

対象斜面が急勾配(45°程度以上)の場合や道路・路側に余裕が少ない場合に、落石防護柵に代わって設置するものや、大きな岩塊を現位置に固定させるような工法をいいます。

待ち受け型の防護工、発生源対策の予防工とも種々の工法があります。

 

 

ポケット式ロックネット

ワイヤロープと金網で構成されたネット部で落石エネルギーを吸収します。

可能吸収エネルギーは約50~100kJです。(型式、落石質量等条件により変動)

路側に余裕のない道路際の対策工として、切土斜面などの凹凸の少ない斜面に向いています。ネット上部は開口しているため、高所で発生した落石に対応、捕捉可能です。

縦ロープ間隔3.0m、横ロープ間隔5.0m、支柱間隔3.0mを標準としています。

軽量で安価な部材を使用しているため、容易に施工でき経済的です。

 

覆式ロックネット

ワイヤロープと金網で構成されたネットで落石の危険性のある斜面を覆い、落石を安全に法尻まで導きます。

設計荷重は4.0m×10.0m=40.0m2当りの負担荷重で設計し、対応可能な落石質量は5~15kN/40m2程度です。

立ち木のほとんどない斜面や切土砂面などの凹凸の少ない斜面に向いています。

縦ロープ間隔4.0m、横ロープ間隔10.0mを標準としています。

軽量で安価な部材を使用しているため、容易に施工でき経済的です。

 

ロープネット

ワイヤロープを格子状に組み、斜面に点在する浮石・転石の初期始動を予防して現位置にて押え込む、発生源対策工です。

設計荷重は2.0m×2.0m=4.0m2当りの負担荷重で設計します。対応可能な落石質量は勾配45°の場合、約35kN/4m2です。

岩盤斜面、土砂斜面を問わず、広く対策工として使用可能です。

縦ロープ間隔2.0m、横ロープ間隔2.0mを標準としており、縦・横ロープ交差部にはアンカーを設けています。更に補強ロープを0.5m間隔で設けています。

立木の伐採を最小限に抑えて施工が可能なため、自然の美観を損なうことなく落石対策が可能です。

 

マイチィーネット

特殊金網(厚ネット)を法面に密着させ、斜面に点在する浮石・転石の初期始動を予防して現位置にて押え込む、発生源対策工です。

設計荷重は2.0m×2.0m(2×5型は5.0m)=4.0m2(10.0m2)当りの負担荷重で設計します。対応可能な落石質量は勾配45°の場合、約35kN/4m2(10.0m2)です。

岩盤斜面、土砂斜面を問わず、広く対策工として使用できます。

縦ロープ間隔2.0m、横ロープ間隔2.0m(2×5型は5.0m)を標準としており、縦・横ロープ交差部にはアンカーを設けています。

法面に密着した厚ネットが土砂部の浸食を少なくすると共に、法面の安定および緑化促進にも優れています。客土・種子吹付工、モルタル・コンクリート吹付工等の下地材としても使用できます。

 

カーテンネット

ワイヤロープと金網で構成されたネット部で落石エネルギーを吸収します。弾性限度内の許容耐力で設計しているため、繰り返し落石を受けることが可能な高エネルギー吸収防護工です。

可能吸収エネルギーは約300~500kJです。(型式、落石質量等の条件により変動)

路側に余裕のない道路際の対策工として、沢状地形や凹凸の多い自然斜面でも施工可能です。ネット上部は開口しているため、高所で発生した落石に対応、捕捉可能です。

縦ロープ間隔3.0m、横ロープ間隔6.0mの間に補強ロープを1.0m間隔で設けています。支柱間隔は最大30.0m程度まで施工が可能で、落石が支柱へ衝突することはほとんどありません。

 

TFF(タフフレキシブルフレーム工法)

アンカーボルトによる地すべりへの抵抗の増加と、地表部に設置された支圧羽根板とアンカーボルトとの複合機能と連結ロープで繋ぐ相互作用によって、斜面のすべり崩壊を予防する工法です。

表土の厚い法肩部や斜面のすべり崩壊が懸念される箇所で、表土厚が3.0m程度以下の箇所の対策工として使用可能です。

落石予防工であるロープネット工やマイティネット工との組合せ施工ができます。

立木の伐採を最小限に抑えて施工が可能なため、自然の美観を損なうことなく斜面安定対策が可能です。

 

ロープ掛工

ワイヤロープにて斜面上にある大きな単体の岩塊の初期始動を防止して、現位置にて押え込む発生源対策工です。

設計は対象岩塊が落石となる際の荷重をワイヤロープで斜面に保持させる検討を行い、必要なロープ本数を設計します。

設置するロープ間隔、ロープ本数は対象岩塊により都度設計を行うため、標準仕様はありません。

ロープネット等、他の発生源対策工との併用も可能です。

 

 

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